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【開催報告】スポーツの力~次代のアスリート/スポーツクラブの在り方を考える~#PowerOfSports


■スポーツの力~次代のアスリート/スポーツクラブの在り方を考える~■

http://sportsclub.peatix.com

アクトシティ浜松・コングレスセンターにて2018年7月17日(火)、元プロ陸上選手 為末大 氏をお招きしてのシンポジウム『スポーツの力~次代のアスリート/スポーツクラブの在り方を考える~』が㈳静岡県民球団主催のもと盛会のうち開催されました。

遠州地域を中心とした地域社会の子供達のために、スポーツを通じた社会貢献活動行い、多文化共生の社会、共創力のある地域社会の実現に寄与することを目的に2015年に設立されました㈳静岡県民球団は、2018年4月、プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグ(以下、BCL)から準加盟を正式にご承認いただきました。 プロ野球球団の設立活動を、正式にBCLからご承認されたことを機に、㈳静岡県民球団の活動を広く多くの方々へ共有したい背景から、本シンポジウムは企画されました。

本シンポジウムの第一部では、為末大 氏より「地域におけるスポーツ」をテーマにご講演をいただきました。

第二部のパネルディスカッションでは、為末大 氏に加えて、プロバスケットボールクラブの三遠ネオフェニックス代表 北郷謙二郎 氏、プロフットサルチームのアグレミーナ浜松代表 新間智之 氏のご両名と共に、㈳静岡県民球団の代表理事 黒田 豊が登壇し、地域のプロスポーツクラブの役割ついて意見が交わされました。

参加者には、スポーツ振興に取り組まれている自治体職員や大学関係者、スポーツ指導者の方々やスポーツビジネスに携わる方々等、100名余りの市民にご参加いただきました。

■興味・関心のない人まで包括(Inclusion)するスポーツの魅力

為末氏は講演会の冒頭、現役選手の時代に滞在したオランダのハーグにある街での光景が、スポーツと地域社会を繋ぐ在り方の考えへの一つの原体験となっているとお話しされました。

「地域におけるスポーツ」の魅力は、スポーツに興味・関心のない人まで、その人の隣に寄り添う様にスポーツと共に暮らす生活が存在する、と言うところにあり、またその様なスポーツの在り方が“地域と人の繋がり”や“人と人の繋がり”を強めていくことにあると言います。

地域の公園やグラウンドで、ある時間帯は子供たちが遊んでいたり或いは本格的に練習に取り組んでいたり、またある時間帯では大人たちが仕事帰りに何かしらのスポーツをプレーしていたりする、そして、そんな風景を横目にカフェでお茶をしながら仲間と談笑すると言った繋がりを、スポーツを介して感じられる環境が日本の地域にも当たり前に在る様になれば、日本の地域は、より活性化していくのではないかと為末氏はお話しされます。

スポーツをする人だけが集う場や機会になるのではなく、スポーツをしない人や興味・関心のない人をも受け入れる枠組みとして、地域スポーツが地域に在ることに意味があるのだと、為末氏はオランダで感動した経験を共有くださいました。

■様々な意味で断絶のない地域のスポーツという仕組み

またオランダでは、レクリエーションとしてのスポーツと、大会でチャンピョンを目指す競技スポーツとの間には隔たりがなく、継ぎ目なく(Seamlessな)状態でスポーツとの関わり方を人が自由に選択できる価値観や、スポーツと共にあるキャリアデザインを気軽に考えられる価値観があったことに衝撃を覚えた、と為末氏はお話しされます。

スポーツとの暮らしに「引退がない」という考えに感動した為末氏は、スポーツを介して地域と市民が確かな繋がりを築いている点が特徴であると教えてもらったと振り返られます。

その地域のスポーツのコミュニティに参加した子供たちは、大人たちから“我々の子供(Our Kids)”と呼ばれ、何か困り事があれば、家庭や家族の枠を越えて助けあう精神が共有され、また同時にコミュニティにおける防災意識を共有するプラットフォームとしても機能していたのだと言います。

かつての日本に確かに在った繋がりを、為末氏はオランダでの地域スポーツの在り方から感じ取り、日本にもスポーツを用いて地域が盛り上がれば良いなぁっと強く感じた経験をしたのだと共有くださいました。

第二部パネルディスカッション: 地域のプロスポーツクラブの役割とは⁈

■地域とプロスポーツクラブが交流することの意味

第二部パネルディスカッションからご同席くださった三遠ネオフェニックスの北郷謙二郎 代表からは「選手は、基本的に競技のことや自分のパフォーマンスのことしか頭にない。だからこそ、地域の子供たちとの交流イベント等での機会は、一社会人としての振る舞いが求められる貴重な機会なのだと、私から選手たちへ伝えるようにしている。」とお話しされ、同時にアグレミーナ浜松の新間智之 代表からは「選手たちも、せっしたことがある子供たちが試合に応援に来てくれることで、良い意味で襟が正され、期待に応えようと、より緊張感を持って試合に臨める効果があると思う。」とお話しされました。

㈳静岡県民球団の黒田豊 代表からは、スポーツを通じた社会貢献活動を行い、それをもって“多文化共生の社会”の実現に寄与することを、団体として目指していることを強調し、地域におけるプロスポーツクラブの在り方について意見を交わしました

シンポジウムの最後には、パネルディスカッションにご登壇された方々から、地域づくりもチームづくりも、地域の皆様と共に取り組んで参りたいという想いを発信いただき、大盛況のもと閉幕致しました。

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